学校生活
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2026.09.30
Academic
学校生活
「青少年のための科学の祭典 東京大会」へ ― フィールドワーク・標本学・解剖学から広がる生き物の探究
この夏の「Qubic Bridge(夏の探究講座)」では、さまざまな分野の講座を実施しました。今回はその中から、生物に関する3つの講座と、そこから続く生徒たちの活動をご紹介します。
フィールドワークから研究しよう
身の回りの自然にある「なぜ?」「どうして?」を出発点に、生徒たちが実際のフィールドに出ました。
1日目は学校近くの砧公園へ。フィールドノートを片手に、見つけた生き物の種類や発見した日時、場所などを記録しました。ただ生き物を探すだけではなく、「いつ、どこで、どのような生き物が見つかったのか」を記録することも、フィールド研究の大切な要素です。
2日目は八王子市上川町にある金剛の滝を訪れ、本格的な生き物探しに取り組みました。カジカガエルやアオダイショウなど、意識して探さなければ見逃してしまいそうな生き物も次々と発見しました。
身近な砧公園から、豊かな自然が広がる金剛の滝へ。異なる環境で生き物を探し、観察し、記録する2日間となりました。
標本学~ヴンダーカンマー(驚異の部屋)への道~
この講座では、動物の標本作製に取り組みました。
講座のテーマとなった「ヴンダーカンマー(Wunderkammer)」とは、ドイツ語で「驚異の部屋」を意味します。16~17世紀のヨーロッパでは、貴族や学者たちが、珍しい動植物の標本や鉱物、異国の工芸品など、さまざまな「珍品」を一つの部屋に集めていました。こうした収集と観察の文化が、やがて自然を分類・研究し、教育する場としての博物館へとつながっていきました。
3日間の講座では、標本の種類や、博物館の標本がどのように集められているのかを確認しました。そのうえで、1日目は透明標本、2日目はマウスの仮剥製、3日目は頭骨標本を作製しました。
標本作製では、生き物を観察するだけでなく、実際に手を動かしながら、その形や構造を細部まで観察します。透明標本、仮剥製、頭骨標本と、それぞれ異なる方法で標本作製に取り組みました。
今回作製した標本は、10月3日(土)・4日(日)に開催する「サレジアンフェスタ(学園祭)」でも展示する予定です。自分たちで作った標本を多くの人に見てもらうことで、標本を「つくる」だけでなく、「見せる」「伝える」という博物館の役割についても考える機会となります。
さらに、発展講座も実施しました。解剖学~博物館収集標本の作成と計測~
神奈川県立生命の星・地球博物館から冷凍保存されたタヌキとハクビシンをお借りし、生徒たちが3日間にわたって、博物館に収蔵するための標本を作製しました。
今年度お借りしたのは、タヌキ1個体とハクビシン2個体。1日目は皮剥ぎ、2日目は内臓の観察とCT撮影、3日目は頭骨標本の作製を行いました。さらに、シカの毛皮をなめす作業や、生徒が持参したサメの頭骨の解剖にも取り組みました。
作業は朝9時から16時まで。実際の動物の身体に触れ、観察し、解剖しながら、身体の構造やそれぞれの器官のつながりを確認しました。
標本は、単に「形を残す」ものではありません。博物館で長く保存・活用するためには、皮や骨、内臓など、それぞれの部位に応じた処理や保存が必要です。今回の講座でも、博物館に収蔵する標本として残すための工程を一つずつ進めました。
今回作製した標本は、皮や頭骨を十分に乾燥させた後、内臓などの標本とともに博物館へ返却する予定です。生徒たちが作製した標本は博物館に収蔵され、今後、研究や教育のために活用される予定です。
「つくる」から「見せる」「伝える」へ
こうした活動は、校外での発表にもつながっています。
9月12日・13日には「サイエンスアゴラ2026」に出展し、9月27日(日)には、東京学芸大学小金井キャンパスで開催された「青少年のための科学の祭典 東京大会 in 小金井」に参加しました。
「青少年のための科学の祭典」では、標本を来場者に見てもらいながら生き物について紹介するとともに、生徒それぞれが取り組んでいる探究活動についても紹介しました。
10月3日(土)・4日(日)の「サレジアンフェスタ(学園祭)」での標本展示、さらに11月3日(火・祝)の「むさしのサイエンスフェスタ」への参加も予定しています。




