サレジアン国際学園世田谷中学高等学校

PBL型授業

pbl

PROBLEM BASED LEARNING

PBL型授業

自ら学び考え続ける力を培うPBL型授業

サレジアン国際学園世田谷では、すべての教科の授業にPBLを取り入れています。PBL( = Problem Based Learning)とは問題解決型の学習法です。単に知識を詰め込むだけの従来型の学習ではなく、自ら問題を分析して課題を発見・解決することを重視した主体的な学習によって「考え続ける力」を培います。必ずしも正解がひとつではない複雑な問題の解決に向けてのチャレンジは、生徒の学びへの意欲と論理的思考力を高めます。そしてPBL型授業では一人で考えるだけでなく、ディスカッションの機会が多く設けられます。生徒は自分の考えを他者に向けて発信することの積み重ねることで、「コミュニケーション力」を高めていきます。通常の授業で得た知識をそのままにしておくのではなく、PBL型授業で活用することにより知識を深い理解へと高めることができます。

PBLで育む3つの思考力

PBL型授業では、生徒が持つ思考力のLOGICAL・CRITICAL・CREATIVEの3要素を飛躍的に伸ばします。授業は、生徒が初めて出会う問題に対して、その本質を分析することから始まります。ここから、論理的に筋道を立てて考え、自らの意見を構築していくLOGICALな思考。物事の前提や常識とされている現象を疑う視点を持つことで問題に対するより深い理解や考察を身につけるCRITICALな思考。そしてこれら2つの思考を統合して、多角的な視点から、問題の本質を損なうことなく新しい解決方法を生み出す力を身につけるCREATIVEな思考。PBL型授業で伸びる思考の3要素は、生徒が21世紀の社会で、複雑に絡み合った問題や予測できない物事に対して取り組む当事者、つまり「世界市民」として活躍するために必要なものです。サレジアン国際学園世田谷では、これらを身につける教育プログラムを全教科で展開していきます。

CONCRETE EXAMPLE

PBL型授業 具体例

サレジアン国際学園世田谷では、ここに紹介する5教科だけではなく家庭科や保健体育科など全教科でPBL型授業を実践します。教科書の内容にあるものでも、それが実生活を意識することはなかなかできないことがあります。本校のPBL型授業で、教員が提示するトリガークエスチョンは、生徒たちが実生活に関わる問題と学問的な基礎知識とを繋ぎます。生徒たちは知識の習得はもちろん、解決をしようとするプロセスを通じて論理的思考を身につけ、また他の生徒たちと協働することで「世界市民」に必要な力を体得していきます。

ENGLISH

身近な関心事から社会問題に至るまで、英語で論理的に考え、自分の意見を述べるPBL型授業を実践しています。困っている相手を助けるにはどうすればいいのか。教科書で述べられている意見は本当に正しいのか。そういった問いに向き合いながら、インプットした知識や表現を、実践的に使う機会を設けることで、コミュニケーションの道具としての英語に磨きをかけていきます。

森 奈々花 NANAKA MORI

森 奈々花さん
工藤 史織さん
MATHEMATICS

「世界の平均寿命と相関のある要因が何かを分析せよ」実社会や身近にある課題について各々が仮説を立て、ICTを活用したデータから結論を組み立てていきます。「なぜ?」を大切にして、数学的視点で数値や図を用いて論理的に考えることを習慣化し、日常でも活用していけることを期待します。

工藤 史織 SHIORI KUDO

JAPANESE

「 筆者の意見に賛成か反対 」「物語に出てくる主人公は本当に主人公といえるのか」など学んだことを実生活に結びつけて考えたり、学んだことに自分の意見を持てるようなPBL型授業を展開しています。「言葉」を大切にしながら、考えたことを言語化し、他者に伝える活動を通して、表現力、コミュニケーション能力の向上を図ります。

吉田 真実子 MAMIKO YOSHIDA

吉田 真実子さん
加嶋 尚正さん
SOCIAL STUDIES

「歴史上のできごとに他の選択肢はなかったのか」「新しい首都や空港を作るならどこを選ぶか」「最優先で取り組むべきSDGsの目標はどれか」などさまざまな問いに対して、資料やデータも積極的に活用しながら、説得力ある主張を組み立てていきます。生徒は当たり前だと思っていたことがくつがえっていく楽しさを感じながら、問いと向き合っていきます。

加嶋 尚正 NAOMASA KAJIMA

SCIENCE

教科書の学びを、いかに現実の社会で活用していくかを意識できるようなPBL型授業を実施しています。ある現象が起こらないと地球規模で何が起こるのか、自分が摂取しているものは本当に健康的なのか。受験勉強に留まらない、生徒が実生活で本当に良い選択をできるような科学リテラシー、これを裏づけるデータ読解・活用力を身につけます。

田中 赳裕 TAKEHIRO TANAKA

田中 赳裕さん

ICTツールの活用

校内すべてのエリアでWi-Fi環境が整備

生徒は一人一台タブレットPCを持ち、授業で活用しています。単なる検索だけではなく、必要な情報の探し方、資料の作成の仕方など基礎から学びPBL型授業のプレゼン資料作成をします。

ICTツールの活用

ルーブリック評価

ルーブリックとは生徒たちが学習を始めるときに、まず「何を学習するのか?」「どの程度理解が必要なのか?」を知るために、分かりやすく目的や取り組みを表にまとめたものです。そして本校が掲げるルーブリックは「世界市民力」を身につけるために欠かせない主体性を磨く道標となっています。協働での問題解決、実験などの紙面では評価しづらいパフォーマンスに対して、具体的な到達目標や評価の観点・規準を設け各教科の単元ごとに評価をします。ルーブリックを生徒に示すことによって生徒は自ら進んで学び、主体的に考え続けることができる人に成長します。

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