本科クラス
HONKA CLASS
HONKA CLASS
本科クラス
本科生よ、狂いたまえ。

幕末、吉田松陰は弟子にこう語ったのです。
「諸君、狂いたまえ」と。
幕末との類似性は〝VUCA〞※の時代ということ。
この時代に活躍するために必要なのは、突き抜けた発想と行動力です。
※4単語(Volatility/Uncertainty/Complexity/Ambiguity)の頭文字をとった造語で、先行きが不透明かつ将来の予測が困難な状態を指す。

ゼミとは、生徒自らがテーマを設定して研究に打ち込む個別の探究活動のことで、1年の「プレゼミ」、2~3年の「ゼミ」、4~5年の「ゼミEX」という3段階に大別されます。
1年の「プレゼミ」では、今までの勉強とは違う「学問とは何か」や、研究のベースとなる手法などについて学びます。2~3年の「ゼミ」では生徒自身が熱意をもって取り組むことのできる探究テーマを決めてリサーチを進め、4~5年の「ゼミEX」ではこれをさらに深化させます。
ゼミの進展と探究シーンに応じて、サレジアンの教員は柔軟に立場を変えながら、生徒の熱い想いを支えていきます。

PRE-SEMINAR
1年次「プレゼミ」
勉強とは違う「学問」を体感するために
今までは「この答えを出してください」と問いが与えられて、決められた答えを導く「勉強」をしてきました。しかし、VUCAの時代にあって世界に貢献する人に求められるのは、自ら問いを設定して徹底的に追求・考え続ける姿勢です。
本科のゼミは生徒の内から湧き出る熱意に基づいて、研究を進めます。

本科クラスの校外学習は、学年ごとに設定したキャリアの目標やプレゼミ・ゼミのあり方にリンクした形で深い学びができるように設定しています。例えば1年次は、物事を科学的に見る・考える態度を養うために、校外学習で科学館を訪問します。日頃何気なく享受している「科学」に足を止めて考え、社会との繋がりを考えます。11月には筑波を中心とした「探究合宿」。「未来を描く先端(ふでさき)を見る」などをテーマに、学問・研究の最前線に身を置き、ゼミに所属して「研究者になる」準備をします。3年次には「関西探究合宿」。ゼミでの個人探究のテーマなどを縦軸に、「伝統と革新」を横軸にしながら、自身の研究がどのように社会に貢献できるかを考えます。


1年生の3学期には、各自の興味関心に基づいてゼミを選び、600字以上の志望理由書を提出します。1年生で「志望理由書」を書くことは、ハードルが高いと感じられるかもしれませんが、このプロセスは非常に大切だと感じています。2年生から5年生まで同じゼミに所属し続け、失敗や挫折を味わいながら研究を進めます。そうしたとき、折れずに研究を進めるために必要な要素は、研究への明確な熱意です。ですから、生徒たちとゼミ担当教諭の間で何度もやりとりを行いながら、一人ひとりが本当にやりたいことを探り、心に火をつけていきます。研究テーマが決まった生徒は「探究宣誓」のパワーポイントを作成します。研究テーマとその理由、さらに研究する上で守るべきことを考えて発表。いよいよ生徒は一人の研究者としての道を歩み始めるのです。