サレジアン国際学園世田谷中学高等学校

インターナショナルクラス

INTERNATIONAL CLASS

ROUND-TABLE DISCUSSION

インターナショナルクラス座談会

国境を越えて
~ 海外大学でひろがるキミの未来 ~

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海外大学への進学をめざして学びを深めているサレジアン国際学園世田谷の生徒たち。
彼らが学校で体験しているユニークな学びとはどんなものなのでしょうか。
今回は、中学3年生のM.SさんとK.Iさんにインタビューし、彼らが思い描く海外留学とその先の未来について聞いてみました。
M.Sさんは英語の授業が英語で行われる「スタンダード」クラスでの学びを、K.Iさんは英語だけでなく数学・理科・社会も英語で学ぶ「アドバンスト」クラスでの学びについて話してくれました。
また、海外進学を見すえた教育方針について、英語教師のマイケル・デューリン先生(以下M.D)にもお話を伺いました。

― なぜ、海外の大学に進学したいと思ったのですか?

K.I : 海外の文化や暮らしにとても興味があるからです。ロンドンに7年間住んでいたことがあって、そのときの経験がすごく印象的でした。
日本とは生活も文化もまったく違っていて興味深かったですね。

M.S : 私は、海外の独特の雰囲気が好きで、いつか海外で暮らしてみたいと思っています。

― 将来、海外の大学に行くために学校ではどんな準備をしていますか?

K.I : まだ中学3年生なので大学は少し先の話なのですが、英語に限らずできるだけ多くの教科で頑張りたいですね。

M.S : 私は中学から英語を勉強し始めたので、今はとにかく英語に力を入れています。
将来の学びにつながるよう、まずはしっかり英語を身につけたいです。

― すでに英語、すごく上手ですね。

M.S : ありがとうございます!

M.D : サレジアン国際学園世田谷では、海外進学を視野に入れた特別講座として、大学のアンバサダー(代表者)を招いて話を聞く機会を設けています。 直接話を聞いたり、大学の雰囲気を肌で感じればぐっとイメージが鮮明になります。 すると自然に「海外って面白そう、行ってみたい」と思うようになります。

K.I : 本当にそうですよね。他の国の文化や自分の知らなかったことが分かるだけでワクワクします。

自分に合った道を見つけるには? ─ 興味と関心がカギ

― デューリン先生、海外大学の出願で大切なポイントは何ですか?

M.D : 最近はテストの点数だけじゃダメなんです。たとえばアメリカの有名な大学をめざす学生は、みんな勉強ができて当たり前。
つまり、成績だけで勝負はできないんです。
そこで問われるのは「あなたはどんな人か?」ということ。就職の面接みたいな感じですね。
出願書類には、自分のストーリーを書く小論文があるのですが、そこで問われるのは「直面した困難をどう乗り越えてきたか」ということです。そのためには自分を正直に見つめ直し、自分のことをよく理解しておく必要があります。

― 2人は海外の大学で何を学びたいですか?

M.S : 私は数学と理科が好きなので、医学やビジネスを勉強したいと思っています。

M.D : 医学をめざすなら、今から集中して取り組むのがいいですね。
病院でのボランティアなど今からでも関われることを探してみるといいですよ。

M.S : はい、探してみます。

M.D : そうやって、自分の「本当にやりたいこと」や「合っていること」が分かってくると、出願書類も自然と説得力のあるものになるし、「自分はここに合っている」と思える大学に出会えるようになります。

PBL型授業が育む、自ら考え挑戦する力

― サレジアンで学んでいて「これはいい」と思うところは何ですか?

K.I : PBL 型授業があるところだと思います。

M.S : うん、私も同じです。こういう学び方は学校外ではなかなかできないですよね。

― デューリン先生、PBL型授業について詳しく教えてください。

M.D : PBL型授業では、ひとつの課題に対して生徒同士が意見を出し合いながら取り組みます。
論理的思考と批判的思考と創造的思考、これら3つの力をバランスよく鍛える学びです。
ディスカッションもライティングも時間内にやりきる形式で、たとえば「20分で5パラグラフの小論文を書く」といったトレーニングもします。

K.I : 小論文はむずかしいけれど、将来きっと役立つので頑張って挑戦しています。

M.S : 確かに簡単ではないけど、すごく自分の力になっているなと実感します。

「自分で考え、決める」 ─ 未来のリーダーになるために

― 生徒たちもPBL 型授業の重要性を分かっているようですね。

M.D : そうですね。私たちはあえて「正解がない問い」を出します。
そうすると、生徒たちは新たな答えを「自分で生み出す側」になるんです。つまり、自分で「どうやって学び深めていくか」を考えるようになる。これができるようになると、今度は「自分自身のリーダー」になっていきます。
他人に「これが答えだよ」って言われなくても、自分の意見をしっかり持てる ── そんな力をつけることが、これから国際的な舞台に出ていくうえで大きな武器になります。サレジアン国際学園世田谷では、英語の授業だけではなく、全ての教科でこの考え方を共有しています。
学年ごとの一貫した方針で、すべての学びがつながっているんです。

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